動物の擬人化とは、動物に人間のような特徴や能力を与えたり、人間と同じように考えたりすることです。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 動物に人間の言葉を話させたり、服を着せたりする。
- 動物に人間のような感情や性格を想像する。
- 動物を主人公にした物語や作品を作る。
動物の擬人化は、古くから様々な文化や作品の中で見ることができます。
イソップ童話やディズニー映画など、動物を擬人化した作品は数多く存在し、誰もが一度は目にしたことがあると思います。
近年ではペットブームの影響もあり、ペットを擬人化したイラストやグッズなども人気を集めていますね。
また、SNS上でもペットの擬人化動画が話題になることも少なくありません。
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ケンさん(アニマルトレーナー)
アニマルトレーナー歴15年。
行動分析学を応用した近代トレーニングを実施しています。
「行動分析学は世界をより良くする」と信じ、日々発信しています。
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動物の擬人化のメリットとデメリット
動物関連の仕事をしている僕が、動物の擬人化で最も大きなメリットだなと感じているのは「動物に関心が出る」ということです。
ディズニー映画の「ライオンキング」を観て、実物を見てみたい!
「ファインディング・ニモ」を観て、水族館に行きたい!
と思ったことがある人も多いのではないでしょうか?
動物への関心は、ひいては自然環境や動物保護の関心へとつながっていきます。
これは非常に良いことです。
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一方、最も大きなデメリットであると感じているのは、動物の擬人化は「動物の行動を見る人間の目を曇らせる」ということです。
「あの犬がよく吠えるのは怒りっぽいからだ」とか「あの猫がテーブルを汚すのはイタズラ好きだからだ」というふうに動物の行動を性格や性質のせいにしたりして深く考えなくなってしまいます。
僕は動物の行動を行動分析学という眼鏡を使って見ることが大切だと考えています。
擬人化は、その眼鏡を曇らせてしまうので注意しなければなりません。
メリット
・動物への関心を高めることができる。
・楽しみや癒しを与えてくれる。
・創造性を刺激し、新たな表現を生み出すことができる。
デメリット
・動物の本来の姿や生態、行動の意味を誤解させてしまう可能性がある。
・動物虐待に繋がる可能性がある。
・子どもの動物観に悪影響を与える可能性がある。
動物の擬人化を楽しむ際の注意点
動物の擬人化を楽しむ際には、以下の点に注意することが大切です。
- 動物は人間ではないことを常に意識する。
- 動物の本来の姿や生態を理解した上で擬人化する。
- 動物虐待に繋がるような表現は避ける。
- 子どもには、動物への正しい接し方も教える。
動物の擬人化は、あくまでもエンターテイメントの一つであることを忘れずに、楽しみましょう。
また、自分が動物と接する際は、擬人化していないか注意しましょう。
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