動物やペットと触れ合うのは、心癒されますよね。
でも、ちょっと注意が必要なんです。
実は、動物を人間のように考えてしまうと、思わぬトラブルに繋がることも!
動物を人間のように考えてしまうこと。人間のものさしに当てはめてしまうこと。
今回は、ペットとの良好な関係を築くために、知っておきたい大切なポイントをご紹介します。
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ケンさん(アニマルトレーナー)
アニマルトレーナー歴15年。
行動分析学を応用した近代トレーニングを実施しています。
「行動分析学は世界をより良くする」と信じ、日々発信しています。
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ペットの気持ち、本当によくわかる?
犬が吠えたら「怒ってるのかな?」、猫が甘えてきたら「構ってほしいの?」なんて、つい人間の考えで想像してしまいがち。
でも、実はそうとは限らないんです。
犬の吠え声は「不安」や「遊びたい」のサインだったり、猫の甘えは「お腹が空いた」だったりするかもしれません。
動物の行動を人間のものさしで考えてしまうと、その動物にストレスを与えてしまうだけでなく、誤解が生じて適切なケアが行き届かなくなることも。
その愛情表現、ちょっと行き過ぎ?
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「うちの子、人間みたいで可愛い!」って、つい擬人化しちゃうこと、ありませんか?
でも、ペットは人間ではありません。
人間と同じように考えて接してしまうと、ペットに負担をかけてしまう可能性があります。
例えば、移動は常に抱っこや洋服を着せる必要のない場面で着せるというのは、彼らの本能や習性に反してしまう行為です。
子どもとペット、上手に仲良くできる?
特に子どもは動物を擬人化しやすい傾向があります。
そのため、動物の正しい接し方を学ばずに育つと、動物を傷つけてしまうことや、動物虐待に繋がる行動を取ってしまう可能性もあります。
子どもはディズニー映画や絵本、童話の影響で、物語に出てくる擬人化された動物とリアルな動物を混同しがちです。
正しい知識を教えてあげることも重要ですよ。
ペットとの絆を深めるために
ペットとの良好な関係を築くためには、まず「ペットを動物として理解する」ことが大切です。
動物の行動や気持ちを理解し、彼らのペースに合わせて接するようにしましょう。
- 鳴き声や行動の意味を知る: 動物の行動には必ず理由があります。鳴き声や行動を理解することで、彼らの気持ちに寄り添うことができます。
- 無理強いはしない: 動物は人間ではありません。人間と同じことを期待したり、無理強いしたりするのはやめましょう。
- 思いやりの気持ちで接する: 思いやりの気持ちを持って接することで、信頼関係を築くことができます。
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擬人化は、一見愛情表現のように思えますが、ペットにとって負担になってしまうこともあります。
ペットとの真の絆を築くためには、「その動物の生理・生態を理解し、尊重する」ことが大切です。
今回紹介したポイントを参考に、ペットとのコミュニケーションを深めていきましょう。
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