動物にトレーニングが必要な理由3選と本当の目的

行動分析学・動物

飼育している動物が「攻撃的だ」「ゴミをあさる」「言うことを聞いてくれない」そんな問題行動への悩みはありませんか?

また、飼っている動物による事故の報道をたびたび目にすることもありますよね。

ケンさん
ケンさん

動物をトレーニングをすることで、そんな悩みを解決することができます!

この記事ではなぜ動物にトレーニングが必要なのか?

そして、その本当の目的を解説していきます。

ケンさん(アニマルトレーナー)
アニマルトレーナー歴15年。
行動分析学を応用した近代トレーニングを実施しています。

「行動分析学は世界をより良くする」と信じ、日々発信しています。

\ペットのことを理解したいなら/

動物にトレーニングが必要な理由3選

トレーニングと聞くと「厳しい」や「難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、全くそんなことはありません。

「お手」や「おすわり」などの遊びもそうですし、「呼んだら来るようにする」というのも立派なトレーニングです。

「なぜ動物をトレーニングする必要があるのか」というと、主に3つの理由があります。

身体的な刺激を与えるため

動物に適度な運動の機会を与え、身体に刺激を与えることは非常に大切です。

例えば、飼い犬にディスクキャッチを教えたり、投げたボールをとってくることを教えるのは非常に効果的です。(広い場所で行いましょう)

毎日のお散歩ももちろん良いですが、ディスクやボールを使った遊びを教えることで、より強度が高い運動になります。

人間と同レベルの運動強度なんて、たかが知れているんですよね。

犬ってこんなに早く走れるんだ!とか

こんなに跳ぶんだ!みたいな新たな発見もできます。

めちゃ楽しいですよ。

水族館のイルカやシャチのショーも運動の機会を与えるという側面をもっています。

ただし、怪我のリスクも増えるので、そこはトレーニングする人間がしっかり管理してください!

動物に適度な運動の機会を与えることは、動物の肥満防止やストレス解消にも多大な効果があります。

精神的な刺激を与えるため

あなたは、ただ食べて寝るだけの生活に耐えられますか?

私は耐えられません。

動物も同じです。

トレーニングをすることで動物に精神的な刺激を与えることができます。

おうちで犬を飼われている方は「お手」や「伏せ」とか教えますよね?

これも動物にとって良い刺激となります。

外部から入ってきた情報を頭で考えて行動して、その結果がある。(褒めてもらえるなど)

お散歩にしても、いつも同じコースだけではなく、違うコースを歩くというだけでも精神的な刺激になります。

ただ、わんちゃんによっては違うコースに拒否反応を示す子もいます。

トレーニングによって違うコースも歩けるようになれば、グンとその子の世界が広がり、精神的な刺激を与えることができます。

動物園のクマが、餌の時間に「飼育員が隠した餌を探す」というのを見たことがある人もいるのではないでしょうか?

これも精神的な刺激を与えるための工夫ですよね。(歩き回ることで運動にもなる)

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協力的な行動を教えるため

動物を健康に飼育したいのであれば「協力的な行動」をトレーニングするのは大切です。

「爪を切る」「目薬をさす」「ケージに入れる」「トイレトレーニング」「体を洗う」など、動物に手伝ってもらわなくては難しいことをトレーニングするのです。

動物が爪を切らせてくれない、目薬を拒否する、ケージに入ってくれない・・・

トレーニングがされていない場合は動物を捕まえて、保定(動かないようにおさえること)をしなければできませんよね。

無理やりというのは動物に多大なストレスを与えます。

動物との信頼関係も崩れるかもしれません。

飼い主は大変なのでやりたくなくなります。

には事故につながる可能性もあります。

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トレーニングの本当の目的

ここまで動物にトレーニングが必要な理由3選を解説してきましたが、実はトレーニングの目的はただひとつ。

それは

動物を幸せに飼育するため

なのです。

適切にトレーニングをすれば、動物は良き友人、愛する家族になり得ます。

逆にトレーニングせずに放置していると、動物は「問題児」「凶暴」「思ってたのと違う」というラベルを貼られて不幸になってしまう可能性があります。

適切にトレーニングをするというのは動物を幸せに飼育するためには必須のことなのです。

動物を飼育している方はぜひアニマルトレーニングや行動分析学の勉強をしてみてください。

また、会社で部下や後輩をトレーニングする立場にある方や教育者、親、スポーツトレーナーの方なども行動分析学を学ぶのは非常に有益ですよ。

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