ペットが逃げ出した!その時飼い主が取るべき行動は?

行動分析学・動物

愛するペットが逃げ出した!!

焦りと不安からパニックになってしまうかもしれません。

しかし、慌てずに冷静になって対応しましょう。

まずは大きく深呼吸…

この記事では、ペットが逃げ出したときに飼い主が取るべき行動について、詳しく解説します。

ケンさん(アニマルトレーナー)
アニマルトレーナー歴15年。
行動分析学を応用した近代トレーニングを実施しています。

「行動分析学は世界をより良くする」と信じ、日々発信しています。

状況確認

まずは慌てず焦らず、冷静になって状況を整理しましょう。

  • いつ、どこから逃げ出したのか?
  • どんな状況で逃げ出したのか?
  • 最後に見たときの様子は?
  • 首輪や迷子札は着けていたか?
  • 何か特徴的な毛色や模様はあるか?
  • 普段の性格は?

これらの情報はペットを探す際の重要な手がかりになります。

周辺の捜索

ペットが逃げ出してからそれほど時間が経っていない場合は、まだその辺りにいるかもしれません。

ペットが逃げ出したと思われる周辺を、すみずみまで捜索しましょう。

  • 普段よく行く場所
  • 隠れやすい場所
  • 人通りが多い場所
  • 目立つ場所

特になにかアクシデントがあって逃げ出してしまった場合(大きな音に驚いて飛び出てしまった、など)は草陰や塀の隅などに固まっているかもしれません。

落ち着いて捜索してみましょう

警察への届け出

周辺を捜索しても見つからない場合は、逃げ出してから24時間以内に警察へ届け出ましょう。

警察への届け出は義務ではありませんが、ペットが保護された場合などに連絡が来るので届け出ることをおすすめします。

特に大型の犬や爬虫類など、人に危害をもたらす可能性があるペットの場合は必ず警察に連絡しましょう!

  • 警察署に飼い主とペットの情報(写真、名前、種類、性別、年齢、特徴など)を伝える
  • 届け出受理番号をもらう(届け出受理番号は、ペットが保護された場合などに必要となります)

動物保護施設への連絡

ペットが施設に保護されている可能性もあります。

  • 地域の動物保護施設(愛護センターなど)に連絡する
  • 核施設の保護情報を確認する

ペットが保護されている場合は速やかに迎えに行きましょう!

拡散

どうしても見つからない場合、周囲の人々にペットが逃げ出したことを知らせましょう。

  • 近所の人に声をかける
  • ポスターを貼る
  • チラシを配る
  • 地域の掲示板やSNSで情報を共有する

特にSNSは多くの人が利用しているため、短時間で情報拡散させることが可能です。

リアルタイムで情報を更新できるため、ペットの目撃情報などにうってつけの方法といえるでしょう。

そして情報拡散の際は写真や特徴、連絡先などを明記することが重要です。

予防策

ペットが逃げ出さないように、普段から以下の予防策を講じましょう。

マイクロチップを装着する

マイクロチップをつけることでペットが迷子になったり、災害や事故等で離ればなれになったりしても、飼い主のもとへ戻る確率が高まります。

ペットが保護された際にマイクロチップを専用リーダーで読み取ることで、データベースから飼い主の情報がわかります。

マイクロチップの装着方法はいくつかありますが、動物病院で装着することをお勧めします。

  • 獣医師によって、専用の注射器で皮下に埋め込みます。
  • 犬は生後91日齢以上、猫は生後90日齢以上でないと装着できません。
  • 費用は、動物病院によって異なりますが、5,000円~10,000円程度です。
  • マイクロチップ装着証明書が発行されます。

こちらも参考にしてみてください。
犬、猫へのマイクロチップ装着に関する制度について(環境省)

迷子札を首輪につける

迷子札はペットが迷子になった際に飼い主への連絡手段としての役割を果たします。

近年はマイクロチップの普及により、迷子札の重要性が低くなったと考える人もいますが、依然として有効な手段の一つです。

適切なトレーニングを行う

普段から脱走癖があるペットの場合は、その個体に合った適切なトレーニングが必要です。

突発的なアクシデントや災害ではなく、ペットのトレーニング不足や不注意で動物を逃がしてしまうというのは飼い主失格です。

ペットの生命や他人に危害を与えてしまう可能性があるという意識と飼い主としての責任感を持って動物を飼育しましょう。

ペットを散歩させる時は必ずリードをつける

動物愛護管理法では、飼い主は犬を「逃走させないように」管理する義務があり、多くの自治体は条例で公共の場でのノーリード散歩を禁止しています。

違反した場合、5万円以下の罰金が科される可能性があります。

首輪のみだと首輪が抜けて脱走する可能性があるので、散歩をする時はハーネスタイプのものがおすすめです。

家の門や扉をしっかり閉める

家のドア類をしっかり閉めるというのはもちろんですが、飼い主の目が届かない状況で庭などにペットを放しておかないようにしましょう。

いくら屏やフェンスに囲まれているからといっても飛び越えてしまうことがあります。

ペットを管理できない状況の時は外に出さない、もしくはリードをつけるようにしましょう。

まとめ

ペットが逃げ出したときは、まずは冷静になって落ち着いて行動をとることが大切です。

周囲に協力を呼びかけ、情報拡散と捜索を行いましょう。

また、日頃から予防策を講じて、そもそもペットが逃げ出さないようにすることが最も重要です。

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