ドッグトレーナーになる方法|どんな人が向いている?

行動分析学・動物

ドッグトレーナーは、犬のしつけや訓練を行う専門家のことです。

犬の行動学や心理学の知識を基に、飼い主と犬がより良い生活を送れるようサポートするのがドッグトレーナーのお仕事。

近年のペットブームもあいまって、日本における犬の飼育頭数は増加傾向にあります。

2022年の調査によれば、飼育頭数は約850万頭と推定されており、過去最高を記録。

一方、日本で活動しているドッグトレーナーの数は、2023年の時点で約1万人といわれており、犬の飼育頭数と比較すると圧倒的に不足しています。

今後、ドッグトレーナーの需要はさらに高まっていくと考えられます。

この記事では どうすればドッグトレーナーになれるのか を解説していきます。

ケンさん(アニマルトレーナー)
アニマルトレーナー歴15年。
行動分析学を応用した近代トレーニングを実施しています。

「行動分析学は世界をより良くする」と信じ、日々発信しています。

ドッグトレーナーになるための資格

実はドッグトレーナーを名乗るために必須の資格はありません!

日本にはドッグトレーナーに関する国家資格はありませんので、誰でも「ドッグトレーナー」と名乗ることができます。

しかし、ドッグトレーナーとして活動するには、犬の飼育管理、犬の行動学、トレーニング理論などに関する専門知識と犬への接し方、注意の引き方、指示の出し方、トレーニングテクニックなどといった、実践的なスキルが必要です。

それらを証明するために、民間の資格を取得しなければなりません。

依頼するお客さんが「このドッグトレーナーが信用できるかどうか」の指標のひとつにするからです。

民間の資格には以下のようなものがあります。
・日本ドッグトレーナー協会(JDTA) ドッグトレーナーライセンス
・一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC) 家庭犬訓練士
・一般社団法人ドッグライフアカデミー(DLA) ドッグトレーナー

これらの資格は、試験に合格することで取得できます。

試験内容は、犬の飼育管理、犬の行動学、トレーニング理論などです。

ドッグトレーナーに必要な知識やスキル

資格取得以外にも、ドッグトレーナーになるために必要な知識やスキルはたくさんあります。

犬に関する幅広い知識

・犬種ごとの特性
・犬の生理、生態
・犬の心理
・犬の健康管理
・犬のしつけ方
・犬のトレーニング方法

犬の訓練スキル

・犬への接し方
・犬の注意を引く方法
・犬に指示を出す方法
・犬のトレーニングテクニック

コミュニケーション能力

・飼い主と信頼関係を築く
・飼い主のニーズを理解する
・飼い主に対してわかりやすく説明する

問題解決能力

・犬の問題行動を分析する
・犬の問題行動を解決するためのトレーニングプランを作成する

ビジネススキル

・自分の事業を立ち上げる
・顧客を獲得する
・顧客にサービスを提供する

ドッグトレーナーになるための具体的なステップ

ステップ1:犬に関する知識とスキルを身につける
・専門学校に通う
・通信講座を受講する
・独学で学ぶ
・ボランティア活動やアルバイトを通して経験を積む

ステップ2:民間資格を取得する
・日本ドッグトレーナー協会(JDTA) ドッグトレーナーライセンス
・一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC) 家庭犬訓練士
・一般社団法人ドッグライフアカデミー(DLA) ドッグトレーナー

ステップ3:ドッグトレーナーとして必要なスキルを磨く
・ボランティア活動やアルバイトを通して経験を積む
・ドッグトレーニングのスクールに通う
・経験豊富なドッグトレーナーに指導を受ける
・ドッグショーや競技会に参加する

ステップ4:自分で事業を立ち上げる

ドッグトレーナーに向いている人はどんな人?

優秀な動物のトレーナーには、コミュニケーション能力が高い人が圧倒的に多いです。

話がおもしろいというか、会話が楽しいんですよね。

対人関係が得意な人は動物のトレーナーに向いています!

逆に向いていないな、と思うのは「自分が動物に癒されたい人」「対人関係が苦手だから動物に関する仕事がしたい」と思っている人です。

ドッグトレーナーは飼い主と犬がより良い生活をサポートするのが仕事です。

つまり、真にコミュニケーションをとる必要があるのは依頼主である人間なのです。

人間嫌いにドッグトレーナーは向いていません!

ドッグトレーナーは、犬好きだけでは務まらない仕事で、忍耐力や向上心も必要です。

その道は、決して簡単ではありません。

しかし僕は、努力すれば必ず夢を実現することができると思っています。

この記事が、ドッグトレーナーを目指す人たちの参考になれば幸いです。

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