【行動分析学】分化強化とは

行動分析学・動物
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人や動物になにかを教えたりする時には、必ずと言っていいほど分化強化の手続きが必要となります。

分化強化とは「ある反応クラスの行動を強化し、それ以外の行動は強化しない」という手続きのことです。

この記事では分化強化について解説します。

強化…行動の生起瀕度が増えること

ケンさん(アニマルトレーナー)
アニマルトレーナー歴15年。
行動分析学を応用した近代トレーニングを実施しています。
「行動分析学は世界をより良くする」と信じ、日々発信しています。

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分化強化とは

「ある反応クラスの行動を強化し、それ以外の行動は強化しない」

ちょっとわかりづらいですか?

それでは次からは例をあげて説明していきましょう。

キャッチボール

野球ボールを上手に投げるには、正しいフォームで投げることが大切ですよね。

野球経験のない初心者は様々なフォームでボールを投げます。

ですが、ある特定の行動だけが好子を生み出します。

つまり、ボールがまっすぐ飛んでいき相手のグローブへ届く。

そして相手は「ナイスボール!」と言ってくれるでしょう。

正しいフォームで投げる行動は強化され、それ以外のフォームは強化されないわけです。

これが分化強化です。

分化強化の手続きが繰り返されると、良い投球が高い割合できるようになるでしょう。

会話

会話はお互いの言語行動を強化し合うことで成立します。

分化強化があるから、先生との会話や友人との会話、上司や親との会話の話題が変わってくるのです。

話し手は、聞き手の相槌や共感といった反応によって「話す」という行動が強化されています。

興味のない話題や無礼な話し方をしていると、反応が無くなり(あるいは薄くなり)強化を受けなくなるでしょう。

会話が上手な人は、相手が興味をもったり、面白がってくれたりすることを話題にするものです。

強化と分化強化は違うのか?

強化とは行動の生起頻度が増えること。

分化強化とは強化された行動の中から特定の行動を強化すること。

ボールを投げない人に正しい投球フォームを教えることはできないし、なにもしゃべらない人と楽しく会話をすることはできませんよね。

ボールを投げることを強化 → 正しい投球フォームを分化強化

(なんでもいいから)喋ることを強化 → 興味のある話題を分化強化

分化強化は強化の次の段階にあるといえますね。

上手な分化強化の使い方

・分化強化の前段階の行動をしっかり強化する
・いきなり高いレベルを求めない

分化強化を上手に使えば、より良い行動やレベルの高い行動を引き出せるようになります。

ぜひ分化強化を理解して、使いこなしてみてください!

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