【行動分析学】レスポンデント行動とオペラント行動

行動分析学・動物

行動分析学の対象となる行動は「レスポンデント行動」「オペラント行動」に分けられます。

行動がレスポンデントなのかオペラントなのかによって行動に対するアプローチが変わってきます。

この記事ではレスポンデント行動、オペラント行動とはなにかをわかりやすく解説していきます。

行動分析学とは

ヒトや動物の行動の原因を解明し、行動に法則を見出すことを目的とした心理学のひとつ。
医療や介護、スポーツ、ビジネス、教育、家庭など様々な場面で応用されています。

ケンさん(アニマルトレーナー)
アニマルトレーナー歴15年。
行動分析学を応用した近代トレーニングを実施しています。

「行動分析学は世界をより良くする」と信じ、日々発信しています。

レスポンデント行動

レスポンデントという言葉はレスポンス(反応・応答)からの派生語です。

つまり、レスポンデント行動とは刺激に対する反応のことです。

例えば
・目にゴミが入ったら涙が出る。
・食べ物を口に入れたら唾液が出る。
・大きな音が聞こえたら体が硬直する。
・魅力的な異性を見ると心拍数が上がる。

といった具合です。

レスポンデント行動の特徴は行動の原因が(時系列的に)行動の前にあることです。

このように、行動の「前」に発生した外部からの刺激が原因の行動をレスポンデント行動といいます。

オペラント行動

オペラントという言葉はオペレート(操作する)からの造語で、行動が環境を操作するということです。

オペラント行動はレスポンデント行動とは違い、行動の原因が(時系列的に)行動の後にあります。

例えば
・メガネをかけたら、よく見える。
・TVのスイッチを押したら、画面が点く。
・あいさつをしたら、反応が帰ってくる。
・蚊取り線香をつけたら、蚊がいなくなった。

といった感じです。

このように、行動の「後」に発生した事象が原因になっている行動をオペラント行動といいます。

まとめ

レスポンデント行動→原因が行動のにある。

オペラント行動→原因が行動のにある。

と覚えておきましょう。

人間や動物の感情や情動を含めた行動を分析する際には、レスポンデント行動とオペラント行動を正しく理解する必要があります。

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