【行動分析学】US、UR、CS、CRを身近な例で解説

行動分析学・動物
スポンサーリンク

こんにちわ!ケンさんです!

今回は行動分析学の基礎の基礎でありながら、ちょっぴりややこしく感じるかもしれない「無条件刺激(US)」「無条件反応(UR)」「条件刺激(CS)」「条件反応(CR)」について、徹底的にわかりやすく解説していきます!

日常生活で何気なく起こることも、この4つの要素で説明できるんですよ。

一緒に、行動分析学の面白い世界を覗いてみましょう!

ケンさん(アニマルトレーナー)
アニマルトレーナー歴15年。
行動分析学を応用した近代トレーニングを実施しています。
「行動分析学は世界をより良くする」と信じ、日々発信しています。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

え?学習しない反応があるの?【無条件刺激(US)と無条件反応(UR)】

まずは、無条件刺激(Unconditioned Stimulus: US)と無条件反応(Unconditioned Response: UR)から見ていきましょう。

ポイントは「無条件」という言葉!

これは「学習しなくても」という意味なんです。

  • 無条件刺激(US)って?
    • 生まれつき、私たちの体に特定の反応を自動的に引き起こす力のある刺激のことです。
    • 例えるなら、体の「標準装備」みたいなものですね!
  • 無条件反応(UR)って?
    • 無条件刺激(US)によって、これまた自動的に引き起こされる反応のことです。
    • USが来たら、体が勝手に反応するイメージです。

身近な例で見てみよう!

  • 熱いラーメン (US) をうっかり触ってしまった!思わず「あっつ!」と手を引っ込める (UR)
    これは熱さという刺激に対して、体が反射的に危険を回避する標準装備の反応なんです。
  • 焼きリンゴの甘い香り (US) を嗅いだ瞬間、唾液がじゅわっ (UR)
    これも、美味しいものを前にした体の自然な準備反応ですよね。
  • 大きな雷の音 (US) が鳴り響いたら、ドキッとして身がすくむ (UR)
    危険を知らせる音に対する、これも生得的な反応です。

このように、USとURは私たちが生きていく上で必要な「生まれ持った反応のセット」と言えるでしょう。

\ケンさんおすすめの書籍はこちら/

学習が生み出す新しい反応【条件刺激(CS)と条件反応(CR)】

次に登場するのが、条件刺激(Conditioned Stimulus: CS)と条件反応(Conditioned Response: CR)です。

こちらのキーワードは「条件」

これは「学習によって」という意味合いを含んでいます。

  • 条件刺激(CS)って?
    • 最初は特に何の反応も引き起こさない中性的な刺激です。
    • しかし!この刺激が、無条件刺激(US)と何度も一緒に経験されることで「この刺激が来ると、USが来るぞ!」という合図として学習されます。
    • 学習の結果、USによって引き起こされていた反応(もしくはこれに似た反応)を、単独で引き起こすようになるのです。
  • 条件反応(CR)って?
    • 学習の結果、条件刺激(CS)が単独で引き起こすようになった反応のことです。
    • 多くの場合、元の無条件反応(UR)と似ていますが、学習の過程で少し変化することもあります。

身近な例で見てみよう!

  • 毎日、愛犬にご飯をあげる前に「ベルを鳴らす」 (CS) とします。
    最初はただの音だったこの声も、何度もご飯 (US) とセットになることで、犬は音を聞いただけで唾液がダラダラ出る(CR) ようになります。
    ベルの音が「ご飯がもらえる合図だ!」というふうに学習されたんですね。
  • 歯医者さんで独特のドリルの音 (CS) を聞くと、過去の治療の痛み (US) を思い出してドキドキしてしまう (CR) ことはありませんか?
    最初はただの機械音だったドリル音が「痛いことをされる合図だ!」と学習された結果です。
  • 昔、特定の香りの香水 (CS) をつけていた恋人と楽しい思い出 (US) がたくさんあったとします。
    その後、その香りを街でふと嗅いだときに、懐かしい気持ちで胸がいっぱいになる (CR) ことがあります。
    香りが「楽しかった記憶」と結びつけられたんですね。

US、UR、CS、CRの関係性を整理しよう!

要素説明学習の有無反応の性質身近な例
無条件刺激 (US)生まれつき、自動的に特定の反応を引き起こす刺激不要生得的な、自動的な反応を引き起こす熱いもの、美味しい食べ物、大きな音
無条件反応 (UR)USによって、学習なしに自動的に引き起こされる反応不要生得的な、自動的な反応熱いものに触れて手を引っ込める、食べ物を見て唾液が出る、大きな音に身がすくむ
条件刺激 (CS)最初は中性的な刺激だが、USと繰り返し対提示されることで、反応を引き起こすようになる刺激必要学習によって、URに似た反応(CR)を引き起こすようになるご飯前のベルの音、歯医者のドリルの音、特定の香水の香り
条件反応 (CR)CSが学習の結果として引き起こすようになった反応必要学習された反応。URと似ていることが多いが、強さや質が異なる場合もあるベルの音で唾液が分泌される、ドリルの音でドキドキする、特定の香りで懐かしい気持ちになる

まとめ

いかがでしたか?

US、UR、CS、CRは、行動分析学の基本的な概念ですが、私たちの日常の様々な行動や感情の形成に深く関わっています。

今回のブログ記事を通して、これらの違いと関係性をスッキリと理解していただけたら嬉しいです。

これからも一緒に、行動分析学の面白い世界を探求していきましょう!

もし、今回の内容でさらに疑問に思ったことや、もっと詳しく知りたいことがあれば、遠慮なくコメントしてくださいね!

\ケンさんおすすめの書籍はこちら/
スポンサーリンク
スポンサーリンク
行動分析学・動物
スポンサーリンク
ケンさんをフォローする
ケンさんのトレトレブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました